アイディーエス パソコンサポートblog

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Dynabook Windows10を初期化してしまったPCから純正リカバリーディスクを作る(元はWin8.1)

 

今回のご依頼はWindows10で使用中のPCを初期化してしまったら色々おかしい。といった内容です。

 

PCは東芝 Dynabook PT55476LBXGS3 Windows8.1モデルです。

 

pc



現状はWindows10にアップグレードして使用いましたが先日起動しなくなり、回復メニューより初期化を選択してしまった状態です。

初期化した事でWindows10の状態で起動は可能です。(個人データも残っている)

 ですが、色々と動作がおかしいとの事です。

そうですね。

Windows10アップグレードPCの「初期化」は「ダメな行為」です。

Windows10のみを再インストールする為、OSは起動可能に戻りますが純正

ソフトや専用ドライバーなどが消えてしまいます。

つまり色々と制限の多い(出来ない事の多い)PCになってしまいます。

 

今回の場合は東芝純正ソフトがほぼ動作しません。

例えばDVDが再生出来ない、焼けない。

無線LANも動作がおかしい。

後入れしたソフトは全滅。

ハードウエアの一部が正常に機能していない。

等々です。

 

DynabookPCには標準で「純正アプリの再インストール」というソフトが入ってますがこれも動作しないため現状では個々にソフトを再インストールする事もできません。

 

つまり正常なPCに戻すには本来のWindows8.1にリカバリーする必要があります。

しかし、お約束でリカバリーディスクは作ってありません。

 

電源ON+「0」キーで「HDDリカバリーモード」には入れますが初期化を選択すると「リカバリーディスクを入れて下さい」と表示されるだけです・・・。

HDDの区画構成がWindows8.1と10では異なる為、純正のHDDリカバリーが動作しないようです。

 

本来なら純正ソフトの「TOSHIBA Recovery Media Creator」でディスクを作成するのですがこのソフトも「Windows10の初期化」によって削除されています。 

 

これでは簡単にWindows8.1に戻せません。

 

logo

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純正OSのリカバリーディスクの作成

と言う事でこの状態のPCから純正OS(Windows8.1)のリカバリーディスク作成にチャレンジです。

 

まずはPCは起動可能ですから個人データだけバックアップを先に済ませます。

(これは簡単なので省略)

 

●次にHDDのパーテーション構成を確認します。

pict01

純正リカバリー領域は無事残っています。

このデータを元にリカバリーディスクを作ります。

 

 

「TOSHIBA Recovery Media Creator」を入手する

pict03

 「TOSHIBA Recovery Media Creator」を単独で入手する方法を探します。

東芝のDynabookは添付ソフトウエアのダウンロードサイトはありません。

(Panasonicのレッツノートなんかは有るのにね。)

 

Dynabookサポートのページを見てみました。

アップデート情報の中に「TOSHIBA Recovery Media Creatorのアップデート」が見つかりました。

 

http://dynabook.com/assistpc/download/modify/soft/trmc/index_j.htm

通常のアップデートプログラムはベースとなるソフトが入ってないとアップデートできませんが、たまにソフト全体が入れ替わる場合もあります。

 

なんとなくこの「TOSHIBA Recovery Media Creatorのアップデート」プログラムはベースソフト丸ごと入れ替えのような気がしたのでダウンロードしてインストールしてみました。

 

アップデートプログラムのインストール後にソフトを起動させてみるとうまく起動してきました!

さっそくリカバリーディスクを作成してみます。

媒体選択はBD/DVD-DL/DVD-R/USBメモリー(32GB以上)から選べます。

手元にDVD-RがたくさんあったのでDVD-Rで作ってみました。

Pict02


ディスク作成(5枚組)、無事完了しました。

 

注)同じDynabookでも元のOSがWindows8モデルの場合この方法ではリカバリーディスクの作成は出来ないようです。

(Windows8→8.1→10とアップグレードした場合です)

リカバリー作業開始

DVDディスクからのリカバリー作業手順は以下の流れです。

・DVDドライブにあらかじめリカバリーディスク(1)を入れておく。

・電源オンのあとすぐに「F12」キーを連打します。

・ブートメニューが表示されたらODDを選択して決定。

・リカバリー開始画面が出るのであとは案内に従って進める。

 

時間はかかりますが特に難しい作業ではありません。

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リカバリー作業完了

 リカバリーが終わりWindows8.1で復活です。

バックアップしておいた個人データも元に戻します。

Officeの再認証を終えたら残るは更新関係です。

Windowsアップデートと東芝サービスステーションで更新を実施します。

 

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一通りの更新作業が終わって出来上がりです。

後は自宅で無線接続とプリンター設定をすればほぼ元通りの環境に戻る事になります。

 

今回は、あえてWindows10へのアップグレードはお勧めしませんでした。

(Windows10はやはりまだ致命的な不具合が多い気がします。)

特に大型アップデートは爆弾です。

事前に大切なデータはバックアップしてからアップデートに臨みましょう。

 

 

今回はDynabookのリカバリーのお話でした。

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